松本ジャポニスム、無事終了いたしました。

四柱神社神楽殿で行われた「伝統芸能」の舞台は、たくさんの人ご来場いただき、最初から最後まで大いに盛り上がりました。参加型の舞台もいくつかあり、みんなで型を真似たり唄ったりもしました。ワークショップも多くの人に体験していただきました。身近に感じられる機会となったのではないでしょうか。
出演いただいた先生方には心より御礼申し上げます。四柱神社の舞台は素晴らしいものになりました。

大鳥居周辺では「伝統工芸」のブースも盛況でした。ワークショップ、それぞれに工夫を凝らしていただきました。ホクホクで作品を見せてくれた参加者の方、嬉しそうでした。工芸の五月実行委員会と出展者の皆さまにもお世話になりました。ありがとうございます。松本の伝統工芸もまだまだ力を秘めています。今後も気軽なスタイルで多くの人に届けていきたいと思います。

「にっぽんいろいろ」企画も充実でした。笑顔をたくさん見ることができました。非常に盛り上がり驚いています。
皆さまにはお忙しい中、時間を作って企画を練り準備していただき頭が上がりません。ありがとうございます。

そして興味を持ってご来場いただいた皆さまにも感謝申し上げます。ありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしております。


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松本の街と芸能

かつての松本は芸どころでした。裏町、天神、そして浅間温泉。三味線や舞踊、唄にお囃子、自慢の腕を競い合う芸者さんがたくさん居ました。芸を教える師匠も教室もそこかしこにあり、上手い人も下手な人もそれは熱心に稽古をしていました。
想像してみてください。裏町で長唄の稽古をした芸者さんがお座敷までの短い自由時間に下馬出町の塩川であんみつを食べながらおしゃべりしたり、縄手横丁の細い路地から清元の語りが聴こえてきたり、普段はさえないおじさんが宴会になると嬉々として舞踊を披露したり。もっと昔は義太夫を唸ったりしていたそうです。何とも楽しそうではありませんか。
でもそれも昔のこと。
私にそれを語ってくれた師匠、芸者さんたちも、ひとり、ふたりと旅立ってしまいました。寂しさとともに危機感に近い感覚を感じていました。もったいないなぁ、と思うのです。ずっとそう思いながら何もせず時が過ぎてゆきました。
そこにやってきたのが新型ウイルス。私も多くの人と同じように引きこもり、考えました。これが長く続いたとしたら、今、松本に残っている教室も遠くに引き上げてしまうかもしれない。芸能の良さを知る人間として、それはあまりに悲しい想像でした。何かできることがあるのではないかと考え、出した答えがこのイベントでした。
各教室の先生方にご協力いただき、素人ながら奮闘して何とか第一回「春の御庭と春の路」を開催することができました。
そして今年、たくさんの人のご協力を得て第二回「松本ジャポニスム」を開催いたします。「工芸の五月」の皆さまにお手伝いいただいたことで、伝統工芸もより充実したものになります。「にっぽん」の良さ、楽しさを見つけていただければ、これほど嬉しいことはありません。
「松本ジャポニスム」、間もなく開催です。4月17日、お見逃しなき様、重ねて御願い申し上げます。


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絵本読み聞かせ

とざい、とーざい!
今回皆様にお届けいたしますのは「落語絵本・かえんだいこ」そして「狂言絵本・かきやまぶし」にございます。演じまするは葛岡由衣、そして前田斜めの両者にごさりまする。下座に浅間火焔太鼓を迎えまして賑々しく、お嬢ちゃんお坊っちゃん方にご観覧いただこうという趣向にございます。お目まだるき所は、袖や袂で幾重にもお隠しあって、良き所は栄当々々のご喝采、隅から隅までつらりつとオン願い申し上げ奉りまする。
まずはそのため口上、とざい、とーざーい!


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伝統芸能・荻江節と囃子

四柱神社神楽殿での伝統芸能の舞台、見どころのひとつ、荻江節とお囃子の手合せにお邪魔して参りました。

今回演奏していただくのは「梅」。桜ではなく梅の春です。まだ寒いのだけれど、待ち焦がれた春の兆しを見つけて、その景色を愛でている穏やかな曲です。

白澤先生の落ちついた唄と柔らかな三味線に、清之先生の小鼓の余韻が響いて、梅の木のまわりの情景が広がり、彩色されていくのを見るかのようでした。和楽器のもつ力ってすごいなぁ、とひたすらに感動しました。皆さまにお届けできること、本当に奇跡です。どうぞお見逃しなく。

4月17日松本ジャポニスム 四柱神社 伝統芸能
箏曲・荻江節(囃子入り) 12:10〜


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端唄・芸遊館

端唄は江戸の末期に庶民に大流行した「短い歌詞」を三味線にのせて唄う音楽です。この歌詞が肝で、よく聴くと風流や洒落、風刺が詰め込まれていて実に面白いものです。しかも庶民の楽しみだっただけあって、替歌、模倣、あんこ入りなど遊びをたくさん見つけることができます。七五調の歌詞が多いため「忘れちゃったから別の唄の歌詞でいいや」とか「曲の間にあの曲入れてみんなで唄おう」とかそんなことも容易にできる気軽さもあったと思います。みんなで遊ぶ曲、粋な文句を聴かせる曲、思わせぶりな恋の唄もたくさんあります。江戸も今も変わらないなぁ、そう確信させてくれるジャンルだと思います。

芸遊館は松本中町で活動をしています。お気軽に遊びに来ていただけたら嬉しいです。


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能楽・澤風会

今回も序を飾っていただきます能楽・澤風会(たくふうかい)。
能楽は歴史があるだけ奥が深く、そして謡(うたい)、仕舞、囃子と全てに太い芯があるのを感じます。

能楽にも楽器が入ります。笛、太鼓、小鼓、大鼓。これだけです。邦楽囃子が三味線音曲に入るのに対して、能楽囃子は謡に囃子が入ります。実にシンプルな構成ですね。
謡で物語が進行し、囃子で拍子を取り、舞で演じる、言うなれば歴史ある演劇です。難しそう…と思わずに、まずお越しください。分かりやすく解説しながら進めていきます。

能楽・澤風会は松本市大手公民館でお稽古を続けています。
講師 能楽宝生流シテ方 澤田宏司
能楽囃子の教室もございます。ぜひ一度見学にいらしてください。


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津軽三味線・山口ひろし

人気の津軽三味線は山口ひろし先生と教室の子どもを含む皆さんが出演です。子どもと言っても侮るなかれ、小さな頃から「津軽三味線奏者になる!」と本気で稽古を続けている皆さんです。

津軽三味線は民謡の伴奏として生まれ、日本人の心をいつもあたためてくれました。元気づけられるような力強い三味線の音色に、スピード感のある曲弾きが加わり、皆さんのよく知る津軽三味線へと進化しました。

木曽節や津軽じょんから節など、馴染みのある曲や津軽三味線の醍醐味、曲弾きも披露してくれます。期待して下さい!


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長唄・翔英会

「長唄は人の心を深く感じることのできる音楽」

会主 東音山本英利子がお子さんから大人まで楽しめるお稽古いたします。

今回、翔英会が演奏してくれるのは「勧進帳」。歌舞伎でも十八番に数えられる演目ですが、長唄でも人気の大曲です。

【源義経が武蔵坊弁慶とともに、兄である源頼朝から逃げている道中、山伏に扮した一行は関所で身元が暴かれそうになります。弁慶は主君の危機に、勧進の途中だから邪魔をするな、と白紙の巻物を勧進帳だと言い張り、声高らかに読み上げます。(勧進とは寄付集めのこと。山伏が寄付集めをしているのだ、と見せかけようとしたのです。)
それでもなお、そこにいるのは義経ではないのか、と問い詰められた弁慶は杖で義経を容赦なく叩くのです。身分のある義経をこんなに滅多打ちにできるわけがないだろう、と。
弁慶は義経に対し厚い忠義心をもっていますから、心の内で詫びながらなおも打ち続けます。それを見た関所の役人は、弁慶の忠義に敬意を表し、義経に気付きながらも通行を許します。】

とはいえ、唄の中に呪文が入っていたり、滝流しという三味線の聴かせどころがあったり、お囃子も入って曲としての魅力たっぷりですので物語は知らなくても大丈夫。まずは楽しんでいただきたい、と思います。

そしてその後には三味線体験ワークショップも計画してくれています!
初めて触れる三味線には驚きがいっぱいです。無料ですのでお気軽にご参加ください。

ワークショップに参加される方は手指の消毒、検温にご協力ください。


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箏曲、荻江節・白澤美さと

荻江節(おぎえぶし)ってなに?と何度か聞かれました。ご存知ないのも無理はありません。演奏される方がとても少ないんです。荻江節をやっている先生が近くに居たことに驚きました。貴重な出会いです。
元々は長唄から枝分かれしたお座敷用の芸能なのだそうです。長唄は歌舞伎とともに発達した経緯がありますので、舞台で華やかに演奏するものでした。そんな長唄の中から、それをお座敷でやろうとする人が出てきました。長唄の唄方だった荻江露友です。お座敷という狭い空間で唄を聴かせるために、三味線は控えめにお囃子もいれないというスタイルを作り出しました。引き算の美学です。

今回は特別にお囃子入りでお届けいたします。小鼓が曲の情景を広げるように響きます。唄、三味線、小鼓の世界観をご堪能ください。

山田流箏曲は、江戸時代中頃に山田検校(やまだけんぎょう)が江戸で始めた流派です。山田検校は、江戸で流行っていたさまざまな浄瑠璃の曲を取り入れて箏の曲を作り人気を得たのが始まりです。浄瑠璃が元なので歌をメインとする曲が多いです。

白澤美さとさんは、おとわこころ(音・和・心)を理念に北安曇郡松川村に邦楽教室を開き、山田流の箏と三味線を教えています。
otowakokoro.jp


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